暗号戦史
「ヨ行 作品」
作品名 米内光政と山本五十六は愚将だった  「海軍善玉論」の虚妄を糺す
著者名 三村 文男
発行日:2002.7.1
出版社:テーミス
形式:四六判
目次
序   大正から昭和への幼時記憶から
第1章 昭和の悲劇と米内光政
第2章 帝国海軍の変容
第3章 阿川海軍と神津海軍
第4章 愚将山本五十六はなぜ死んだ
ストーリーの概要
第二次世界大戦、日本敗戦の責任として「陸軍悪玉論」「海軍善玉論」が主流だが、実は海軍こそ「悪」だった。昭和悲劇の水先案内人だった海軍大将米内光政と山本五十六の大罪を新視点で喝破する。

目次の細部
序   大正から昭和への幼時記憶から
第1章 昭和の悲劇と米内光政
 ・ 米内を斬れ                            ・ 強運の人米内光政
 ・ 蒋介石と米内光政                        ・ 石原莞爾と米内光政
 ・ 近衛声明と米内光政                      ・ 無差別爆撃と米内光政
 ・ 斎藤隆夫と米内光政                      ・ 幻の天王山
 ・ 僥倖の戦争から不条理と外道の戦争へ          ・ 蜃気楼を見ていた米内光政
 ・ 敗戦を無条件降伏にした戦後の日本人たち        ・ 終戦美談の語り部たち
 ・ 痴呆と阿呆の廟堂密室
第2章 帝国海軍の変容
 ・ 明治の天佑と昭和の天佑                   ・ 軍歌「勇敢なる水平」から渡辺清「海の城」へ
 ・ 捕虜になる覚悟で出撃した旅順閉塞隊と戦陣訓
第3章 阿川海軍と神津海軍
第4章 愚将山本五十六はなぜ死んだ              ・ 山本神話の製造人たち
 ・ 聖将の反英雄的叙述                      ・ 乃木大将か山本元帥か
 ・ 私心なき山本五十六の私心                  ・ 東郷平八郎と山本五十六
 ・ 信仰は無くても博奕好き                    ・ 真珠湾の九軍神と回天隊
 ・ 山口多聞少将の最期                      ・ 山本五十六大将の最期
暗号について
* ミッドウェー海戦の敗因の原因を「暗号解読」とするのはいいのがれ。
 ・ 解読されなくても機密保持が全くおろそかだった。
 ・ 山本でさえ、芸者千代子宛の手紙に書いている。
* 日本大使館の最後通牒手交の遅れは、大使館の杜撰さである。
 ・ 阿川は、海軍出身の野村を全面的援護。豊田も同様
 ・ 半藤氏のみ、冷静に分析記述・・・日本大使館の規律の緩み
 ・ 暗号書の破棄をすでに命じられているのに、開戦の緊迫感を感じないのは資質が問われる。
 ・ 米国解読班の努力との差・・・・大使館員は切腹もの
* 山本の死は米軍による暗号解読が原因
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