日本の暗号小説
作者名 草野 唯雄
経歴 1915年、福岡県大牟田市生まれ。
法政大学専門部卒
明治鉱業
主要な作品 1961:「報酬は一割」(短編)でデビュー
1962:「交叉する線」:第1回宝石中編賞受賞
「大東京午前二時」、「抹殺の意志」、「瀬戸内海殺人事件」、「鳴き竜事件」、
「天皇賞レース殺人事件」、「北の廃坑」、「爆殺予告」、「影の斜坑」
「偽装死体」、「三幕殺人事件」、「紀伊国殺人迷路」、「見えない罠」

作品名 観音崎灯台不連続殺人事件
草野ー観音崎 初出版:1988.4:徳間書店

発行日:1992.7.15
出版社:徳間書店
形式:徳間文庫(そー1−19)
目次
プロローグ
1 アイドル殺し
2 証言
3 発掘
4 遺族たち
5 犠牲者たち
エピローグ
ストーリーの概要
観音崎灯台で、アイドルの全裸死体が発見された。現場には、旧帝国陸軍の三八式歩兵銃の銃弾が残されていた。旧陸軍の武器を隠してある場所を示す名合を持っているという老人が警察を訪れるが、事件との関係は?暗号を解読した警視庁嘱託の尾高は隠匿場所が、防衛大学校のある台上にあるとつきとめるが、そこには白骨死体が。アイドルの家族の人間関係が原因か?
暗号について
下記の軽視泥棒と同じ暗号を使用。一流作家の作品としては?
作品名 警視泥棒 (ハラハラ刑事シリーズA)
初出版:S51祥伝社

発行日:S58.3.20
出版社:角川書店
形式:角川文庫
目次

1 誘拐と失踪   2 監禁と暗号
3 強盗と盗聴   4 尾行と捕虜
5 追跡と救出   6 逮捕と脱出
7 帰還と発射   終章 閉幕と予感
ストーリーの概要
坂下署は、浦野警視が何者かに誘拐され、木下警部も釣りに出かけたまま行方不明になり、大騒ぎ。おまけに管内では、大学教授の娘が誘拐され、老婆の夫の形見である軍服が盗まれる等奇妙な事件が続く。事件続出を喜んだのは、上司不在を絶好の機会と張り切る柴田デカ長と高見刑事。このハラハラコンビが滅茶苦茶捜査を開始し、署内は混乱。極右翼の計画を止められるか。
暗号について
古本屋の山辺は、ガンマニアの小林に旧軍の武器を隠し場所を示していると言う暗号の半分を入手したと語る。半分は、元大尉の軍服に縫い付けてあると言う。単純な換字暗号。氏の「観音崎灯台不連続殺人事件」にも、同じ暗号が使われている。
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