日本の暗号小説
作者名 海野 十三
経歴 1897.12.26、徳島県生まれ。早稲田大学理工学部電気工学科
逓信省電気試験所
主要な作品 1928(昭和3)年:「新青年」:『電気風呂の怪死事件』でデビュー
烏啼天駆シリーズ
作品名 暗号の役割   烏啼天駆シリーズ・4 (「海野十三全集 第12巻 超人間X号」所収)

発出誌:S23.2:「仮面」

出版日:1990.8.15
発行所:三一書房
形式:B6、ハード(箱入り)

青空文庫所収

目次:
なし「短編」


(暗闇の中の声、念入りなスリ、解読できるか、紙に穴を開ける、記録すべき応対)
ストーリーの概要
袋探偵は、3日前の夜、酔っ払い公園で寝ていた時、怪しい二人組みの騒動に巻き込まれ、鞄を拾う。それは奇賊・烏啼天駆の義弟・碇のもので重要な機密書類が入っており、袋は書斎の金庫にしまった。数日後、擦莫に会い、格闘した際手紙を奪う。そこには片仮名ばかりの文章が。暗号を解き、福島に向うがその間に烏啼一味が書斎に。
暗号について
片仮名200文字による暗号。グリル暗号の活用。
作品名 暗号音盤(レコード)事件    「海野十三全集 第7巻 地球要塞」所収)

発出誌:S17.1:「講談雑誌」

出版日:1990.4.3015
発行所:三一書房
形式:B6、ハード(箱入り)

青空文庫所収

目次:
なし「短編」
ストーリーの概要
WWU当時、ポルトガルは中立国。日本人でも自由に行動が出来た。探偵・白木は、私にゼルシー島に行き、敵国イギリスに対する諜報活動をすると言う。イギリス政府の重要な暗号の鍵がメントール候のゼルシー城塞の何処かに隠されている。白木は、島の女たちを使い城塞見物を装い、城塞に入り、捜索する。居間には、目障りな蓄音機があり、誰かがレコードをならした形跡がある。
暗号について
レコードを鳴らしながら音さを弾くとだい3の音が。音と音の間隔を利用した時限暗号。(具体的なものはない)
作品名 獏鸚              (13の暗号所収)
初出誌:S10:新青年

発行日:1992.5.25
出版社:双葉社
形式:FUTABA NOVELS
目次:
なし「短編」
ストーリーの概要
暴力団「暁団」の団員が殺される。田代と言う金持ちの財宝目当ての争いらしい。探偵帆村が、団員から密書の一部を手に入れる戸が、意味不明な文字が。活動写真に出演している女優が、暁団員の一人らしい。編集中のフィルムの一部が盗まれる。それは台本に無い台詞が入っていた部分だ。その台詞が暗号か?
暗号について
トーキーフィルムに台詞に無い言葉を暗号として吹き込む。それは、金庫のダイヤルの鍵だ。文字ではない、言葉の暗号。
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