米国セントラルミズーリ大学の研究者が、昨年12月、過去最大の素数を発見したと1月3日、関係者が発表した。
素数は,RSA暗号等、公開鍵暗号のアルゴリズムとなる重要は数である。
・研究者は、同大学の数学・コンピューター科学教授・カーティス・クーパー博士と、科学教授スティーブン・ブーン博士
・発見した素数は、「915万2052桁」で「3154・・・・・3871」、新聞の頁全体に印刷すると約726ページ分になると言う。これまで知られていた素数は、昨年2月に記録された「781万6230桁」で、約200万桁上回ったことになる。
・素数とは、2,3,5,7等、1とその数自身でしか割り切れない数。17世紀、フランスの数学者メルセンヌが「2のn乗マイナス1(nは自然数)が素数になると研究したことからこれから出される素数をメルセンヌ素数と呼ぶ。
今回の素数は「2の3040万2457乗マイナス1」、43番目のメルセンヌ素数。
・発見者は、GIMPSという「世界最大の指数を求め続ける分散コンピューティングプロジェクトの利用(仲間)らしい。
GIMPS:Great Internet Mersenne Prime Search:インターネットに繋がる皆のパソコンを使わせてもらって素数を探す。
約6万人の参加者、約20万台のコンピュータ稼動可能。今回は約7万台を使用とある。
・40番目の素数:2003.12.3;632万0430桁、 41番目:2004.5.28;723万5733桁、 42番目:2005.2.27;781万6230桁
一応発見したとしても、検証してみると誤りの場合もあるようで、時間がかかるようだ。
また、例えば39番目と40番目の素数の間に他の素数が無いかどうかの検証も必要だ。
・EFF(電子フロンティア財団)が、素数の発見に賞金をかけている。
100万桁の素数:5万ドル;2004.4、GIMPSが獲得済
1000万桁の素数:10万ドル
1億桁の素数:15万ドル
10億桁の素数:25万ドル
GIMPSでの、発見した場合の賞金の割り振り計画
・5000ドル:39番目の素数「405万3046桁」発見者Michael Cameron氏に;
・5000ドル:40番目の素数「632万0430桁」発見者Michael Shafer氏に;
・1500ドル:今後の賞のために
・2500ドル:慈善団体に
・残り5000ドル:1000万桁の素数発見者に
「読売新聞:2006.1.6他、各種資料から」 |