海外の暗号小説
第34話 エニグマ(暗号機)暗号解読機を復元 H18.12.24
2006.9.13の産経新聞によると、第2次世界大戦で、イギリスがドイツの暗号機「エニグマ」の暗号文を解読する際使用していた暗号解読機を当時暗号解読に取り組んだ英国人等が、10年がかりで復元し、今月中に公開するとのことである。

イギリスはなかなかやるものではないですか!!

日本では、暗号といってもきわめてマイナーなのでそういう発想は出てこないのではないでしょうか?
(暗号解読機があったという意味ではない。例えば、外務省で使っていた暗号機の復元をする等の意味)
この暗号解読機は、現代のコンピューターの原型ともいえるものなので、復元に取り組んだ人たちの心の中は、解読機の復元というより、コンピュータの原型の復元という意味合いが濃いのかもしれないが。

この暗号解読機は当時、バッキンガムシャー州にあるブレッチリー・パークの暗号研究所に設置され、ドイツの暗号解読にあたっていた。高さ2メートルもある巨大なコンピュータだったという。
終戦後、チャーチル首相の指示で、取り壊され、設計図もなく、復元には苦労したものと思われる。

今、資料が手元になく確信は持てないが、確か、コンピュータをはじめて作ったのは誰か、どこの国かでもめたことがあった。
英は、この暗号解読の件を秘匿していたので、英がチューリングを中心にコンピュータを作って暗号解読に使っていたことは公表していなかった。そのため、、米がノイマンを中心に作ったENIACが最初のコンピュータだということになっていた。
英がこの暗号解読にコンピュータを使っていたことを公表し、始めてコンピュータを作ったのはチューリングか、ノイマンかあるいは英か米か、話題になったと思う。

この復元暗号解読機が、どこで公開され、期間はどのくらいか等、細部の記事はなく、具体的なことは不明である。
ご存知の方がいたらご教示頂きたいと思います。
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