海外の暗号小説
第41話 【ミャンマー】広告主を逆から読むと・・・ H19.8.6
8月4日付の朝日新聞から

ミャンマー(ビルマ)の英字週刊紙に掲載された何の変哲もない広告に、実は軍事政権 トップを非難するメッセージが隠されていたという。 怒った軍政は、見逃した検閲担当者らを厳しく査問。掲載広告のいっそうの規制強化 に乗り出した。

7月23日付の「ミャンマー・タイムズ」英語版には、ヤシの木や太陽をあしらい、北欧の 人たちにミャンマー旅行を呼びかける広告が載った。記されたデンマークの広告主名 は「
Ewhsnahtrellik」。

これを
逆から読むKiller than shwe(殺人者タン・シュエ)」。

ミャンマーの民主化運動を弾圧してきた軍政トップのタン・シュエ国家平和発展評議会 議長を名指しした批判だ。

また、デンマークの古詩というふれこみで載った一節の
頭文字をつなげると「freedom (自由)」になる。

広告を仕掛けたのはデンマークの芸術家のグループ。メンバーの一人はAP通信に 「最悪の体制のもとでも、検閲をくぐり抜けて独裁者に打撃を与えられることを示した かった」と述べた。
ミャンマーでは記事だけでなく、広告もすべて当局の検閲を受ける。軍政側は検閲 担当者を取り調べるとともに、国営以外の新聞や雑誌の発行者、編集者らを招集。

チェックしやすい英語とビルマ語以外の広告掲載を禁止するとともに、問題広告を 見逃した場合には発行許可をただちに取り消すと警告した。
ある編集者は「これでさらに検閲が厳しくなるのでは」と不安がる。

ミャンマーの軍政に関して論評することは、このページの目的ではない。
この広告は、まさに暗号だと思う。そしてユーモアがあり、痛烈な軍政批判である。
広告の載った現物を見てみたいな。
日本では、このような暗号広告は出てこないかな?

先の参議院議員選挙でこのような広告が使われたら面白かっただろう!(内容でありませんよ。暗号ですよ。)

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