海外の暗号小説
第44話 「洛中洛外図コード」解読 H19.10.19
今日(H19.10.19)の読売新聞朝刊に表題の記事を見つけた。
新聞・雑誌等を読み「解読」と言う文字を見ると、暗号に結びつき気になる。

早速読んでみた。面白い。
単なる屏風絵(小生からすれば、単に当時の様子を描いた屏風絵の中の1枚にすぎない)にも研究者・専門家からするとこのような点に疑問を持ち、研究し、その絵を描いた人あるいは発注した人の意図を探り、絵の意味を探るのだと感心する。

研究者は、
国立歴史博物館小島道裕准教授(中世史)。
洛中洛外図は当時の景観を知る歴史資料や美術品として高く評価されてきたが、今回の発表によって、絵にこめられた意図を読み解く楽しみも生まれそうだ。(岡本公樹記)

洛中洛外図は現存4点だそうだ。
いずれも右隻に内裏を中心とした京都の東側、左隻には武家を中心とした西側が描かれている。児島教授は同博物館が所蔵する最古の「歴博甲本」に、発注者の意図が色濃く反映されていることを解明した。
「歴博甲本」のテーマは「父子の繁栄」

屏風の発注者と見られる細川高国は、16世紀前半の京都を事実上支配した実力者で、家督を嫡子・種国に譲った。このとき、「幕府ご用絵師である狩野元信に描かせた」と解釈した。
高国・種国以外にも高国と親しい父子2組が描かれ、テーマが一貫している。

これからが実に面白い。

 ・ 屋敷で家人が笛を吹いて遊んでいる場面が2ヶ所:その主を探すと、別の屋敷や道を歩く一行の中に、衣装や歴史的な人物関係から主と見られる人物を見つけた。:このため、「笛で遊ぶ家人」は、主人が留守をしていることを意味するコードである。
 ・ 白い顔は公家を意味する。
 ・ 烏帽子の形によって身分を区別
 ・ 屋根や柱で顔をわざと描かないように配慮された人物が将軍。

発注した人物を主人公とした物語として屏風を作ったのでしょう。一種の大河ドラマです。
このスタイルが、その後の上杉本にも繋がっている。

以上:新聞から

これだけでは不明な点が多い、もっと詳しい解読結果が知りたいが、どうすれば・・・・

歴博甲本」はこのページで見れる。

屏風を細分化して、かつ拡大して見ることができる。よくできているページだ!

自分で謎解きに挑戦することも面白いのでは!
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