海外の暗号小説
第48話 真珠湾攻撃の写真、昭和天皇しげしげ H19.12.2
2007.11.30 読売新聞から

・ 「トラトラトラ」打電の淵田中佐、秘話満載 自伝発刊へと言う記事が目に付く
 太平洋戦争の口火を切った真珠湾攻撃で、攻撃部隊である空母「赤城」の海軍飛行隊を率いた淵田美津雄中佐が晩年に書いた自叙伝が米国在住の遺族に残されたいた。
 戦果を昭和天皇にじかに説明したことや、海軍内で功名争いが起こり、後の重要な作戦の成否に影響したことなど、歴史の秘話が描かれている。
 有名な暗号電報「トラトラトラ」(我奇襲に成功せり)を打った人で知られる。

・ 自伝は、65歳から73歳で亡くなるまで書いた一連の草稿、死後、長男に引き継がれ、約30年間眠っていた。2年前、テレビ番組でドキュメンタリー番組などを制作してきたジャーナリストの中田整一さんがその存在を知り、内容を整理してきた。

・ 真珠湾攻撃の18日後、永野軍令部総長らと大本営に行き、昭和天皇に見取り図と攻撃写真を広げて戦果を説明した。
 「陛下は興味深げに、その写真を縦にしたり、横にしたりして眺められる。予定されていた時間は30分であったのに、実際は1時間半以上も費やされた。」
 説明後、天皇は、皇后に見せたいと言って写真を持ち帰った。

・ 真珠湾攻撃で戦死した特殊潜航艇9人を「九軍神」としてたたえるため、米戦艦「アリゾナ」を沈めた飛行隊の戦果を、潜航艇の手柄として大本営が発表するまでの内膜を暴露。

・「敗因は、驕慢であった。アメリカ海軍を侮っていた」と述べている。

・ 淵田中佐は、戦後、キリスト教に帰依し、伝道者として米国中を巡礼したという。


・自伝は、近く「真珠湾攻撃隊長の回想 淵田美津雄自叙伝」と言うタイトルで講談社〜出版されると言う。
inserted by FC2 system