海外の暗号小説
第91話 バチカンの外交電・・・旧来の暗号今も H22.12.14
 昨今、世界中の外交情報の漏洩等で話題になっているのは「ウィキリークス」であろう。
 普通の常識では考えようのないくらいの外交上の機密情報が大量に漏洩され、それを公開するサイトが堂々と運営され、まともな取り締まりや対策がとれないでいるのだから。

 米国の情報管理は、一般的常識からすれば、かなり制限された管理者のごく一部が指定され、かつ、パスワードやアクセス権も厳重なシステムで管理されていると思っていたら、あまりにもお粗末なので驚いた。

〈ウィキリークスの1例〉
 米国の外交電から、ローマ法王庁(バチカン)の情報も漏洩し、公開された。
 バチカンの多くの聖職者は、電子メールとは縁遠く、文書は旧来の暗号を用いている。
 バチカンは情報伝達の重要性を理解せず、「数々の失策」を招いている。
 具体的には、明らかではないが、推察するに、IT技術を担当するようなポストは無いのであろう。
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