海外の暗号小説
第96話 壁の落書きは暗号 H23.1.13
 大阪・ミナミの繁華街アメリカ村で無許可の裏クラブを営業したとして、風営法違反容疑でクラブ2店が大作府警に摘発された。(2010.12.3)
 (夕刊フジ)

 アメリカ村には、風俗営業許可を得ていない同様のクラブが集中しているという。若者が未明まで騒ぎ、客と住民や客同士のトラブルが絶えないが、地元の事情通は「実態はもっと悪質で、違法薬物売買の温床もなっている」と指摘する。

 DJが大音響で音楽を流し、客が踊れるスペースを設けたクラブのような店は風営法上の許可がいるが、飲食店の届け出で、風営法では認められない未明まで営業していた。

 ここ数年、関西の有名大学の学生らがアメ村のクラブなどで薬物を入手し、逮捕される事件が相次いでいる。街には通行人に声をかける黒人の姿も多く、多くはアフリカ人で、ガーナ人らが組織する大麻密売組織が摘発されたこともある。

 アメ村では一般店舗の壁などへの落書き被害も多いが、これも
ただの落書きではない
 「違法薬物の密売人らがクラブに集まる客目当てに、大麻や合成麻薬など違法薬物を持ってうろついており、落書きは
取引の日時や場所を示す暗号になっている」と地元の飲食店経営者は明かす。

アメ村はもともと繁華街の外れの倉庫街だったが、1970年代にアメリカ西海岸やハワイなどで仕入れた古着を売る店ができ、次第に若者が集まる街に発展。一時は「西の原宿、六本木」とも言われたという。
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