海外の暗号小説
第98話 ストリートビュー 潜む危うさ H23.1.31
(産経新聞1.31から)

検索大手グーグルが60万人分の「個人情報を無断収集」として韓国警察庁がグーグル米本社を立件したという。街並みの映像を公開する「ストリートビュー」の作成過程で収集された情報で、日本を含む30カ国以上で同様の問題が発生、立件は韓国が初めて。同庁は、昨年8月、同社韓国法人を家宅捜査している。
米国は、処分の見送りを発表している。

グーグル側は「誤って収集した」と故意性を否定している。

グーグルは、昨年5月、撮影の際、無線LAN用の中継器を通じて位置情報を収集していたが、別の情報を誤って収集していた。
韓国側が「ハードディスクの
暗号解読に成功」してので初めて立件した。
グーグルは「サービスに活用していない。法律に違反していない。
暗号解読については暗号を解いた上で提供した」と反論、強調。

問題になっている個人情報とは「メールアドレス、ID、パスワード」等
無線LANの設置が進み、スマートフォン利用者の多くが、セキュリティ措置がないケースが多いという。

日本ではどうか・・・甲南大法科大学院・園田教授
「偶然入って来た情報を収集しただけでは犯罪にならない」
日本では別の問題が発生している。
「人の顔を正面からとらえないようにカメラの位置を2,45メートルに設定したため、住宅が公道に接し、塀が低いので、軒先の洗濯物まで写り込んでいる。
グーグルは撮影位置を40センチ下げたという。

総務省の見解「写り込んだ人、表札は個人情報保護法で保護すべき情報には当たらず、プライバシーや肖像権の侵害になるケースも限られるため、重大な問題があるとはいえない」
園田教授「映像情報は、単なる地図情報ではなく、洗濯物や所有する乗用車など個人の生活情報そのもの。映像から個人が特定されるケースもある」と懸念を示している。

クレームで削除された映像だけを保存し、公開するサイトまで出現しているという。

韓国に比べて日本の対応は甘いのではないか!
役人が、「なるべく面倒なことは触りたくない」と言う思惑が見え隠れする感じだ。
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