日本の暗号小説
作者名 山崎 幸雄
作品名 原作者もチンプンカンプン   (「週刊朝日:1979.3.9」所収)
発行日:1979.3.9
出版社:朝日新聞社
形式:週刊誌
目次
「なし」
ストーリーの概要及び暗号について
「史上初の"暗号小説"を売り出した007商法」・・・「秘文字
*表紙には日本語で「秘文字」とタイトル。「泡坂妻夫、中井英夫、日影丈吉」と著者名もある。
*本を開くと扉に「…文字はあっても言葉がありません。アリスは考えました。"文字だけで、言葉が無い本なんてなんの役にも立たないわ"」これも日本語。企画段階では、すべて暗号化する案もあったとか。
*本分を読もうとするともういけない・・・所謂暗号だ!
 ・泡坂妻夫「かげろう飛車」・・・トランプのスーツと数字の羅列
 ・日影丈吉「こわいはずだ狐が通る」・・・アルファベット、大文字・小文字の羅列
*解答がついていない。「解答法とその解き方」のみ。読者カードを出すと3ヶ月後に送られてくる。
*暗号を解くとまた暗号が現れる。
*著者の言葉「自分でも読めないのは面白い」「毎日眺めているんですが、どうなっているんだろう」「(章ごとに暗号が違うので)間違いじゃないかと心配」
*全文を暗号化したのは、「田中敏郎さん」
 何か移民ない無駄な事を出来ないかと考えて思いついた。
*監修は暗号研究家「長田順行」
 初めは止めなさいと勧めた。3本の小説を間違いなく暗号化するなんて専門家でも出来ことではない。
*まず暗号形式を決める。現実に使われている形式を採用。
*暗号は文化史であり、人生だ。
*教訓
 ファニジベ
 メコトナア
 マソモメキ
 ニトマルル
 ジブツデニ
inserted by FC2 system