日本の暗号小説
作者名 佐々木 譲
作品名 ストックホルムの密使
発行日:1994.10.30
出版社:新潮社
形式:四六版、ハード
(新潮ミステリー倶楽部特別書き下ろし)
目次
第1部
第2部
第3部
第4部
第5部
ストーリーの概要
ベルリンが陥落した1945年、極東の軍事大国・日本を世界地図から抹消すべく、連合国内部の政治力学から驚くべき密約が結ばれた。情報戦に非力をさらけ出している日本に、ストックホルム駐在の海軍武官・大和田が入手した極秘情報をいかにして伝えるか。祖国を失った日本人とポーランド人の二人がストックホルムからスイス、モスクワを経由して満州へ2万キロを駆け抜ける。著者の注記に武官・大和田市郎夫人静子が1979年「バルト海を偲んで」(私家版)を出版、参考にしたとある。本ホームページで紹介した、小野寺百合子著「バルト海のほとりにて」のことである。注記まで、小説なのだ。しかし、出来ればモデルにした実在の武官、著者である婦人にも触れるべきではないかと思うが?
 小説の武官・大和田は海軍大佐、実在の武官・小野寺は陸軍大佐である。
暗号について
武官が入手した極秘情報を日本に送る際、特別暗号を利用した。
これは武官と婦人の二人で作業を実施した。その具体的な要領等が記述されている。苦労して送った極秘情報を軍令部では無視した(陸軍も外務省も根は同じ)体質は虚しい・
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