暗号理論
[タ行 作品]
作品名 暗号と量子コンピューター
著者名 高木 剛
発行日:2019.8.25
出版社:オーム社
形式:A5(ソフト)
目次

1章 社会で利用される暗号技術
2章 暗号の危殆化リスク
3章 量子コンピュータについて
4章 量子コンピュータによる暗号解読
5章 ブロックチェーンなど暗号応用技術に対する量子コンピュータの影響
6章 暗号のディレンマー設計者と攻撃者の攻防
7章 耐量子計算機暗号とは
8章 耐量子計算機暗号の標準化活動
9章 今後の課題
概要
来る量子コンピュータ時代の暗号を徹底解説!
暗号技術は、われわれの生活のさまざまな場面で利用されており、情報化社会の安全基盤として重要性を増しています。たとえば、暗号技術がなければネットショッピングも安心してできませんし、ブロックチェーンを用いた仮想通貨も生まれることはありませんでした。
ですが、現在これらのサービスに用いられている暗号技術は従来型のコンピュータによる計算を前提として開発されています。そのため、近年注目されている量子コンピュータによる異なったアルゴリズムで計算を行うと、現在の暗号は高速に解かれてしまうのではないか、という懸念があります。具体的には、素因数分解を前提としたRSA暗号などは危殆化する状況にあります。
本書は、量子コンピュータが暗号技術に与える影響について多角的な切り口から考察し、読者に、来る量子コンピュータ時代における暗号技術の基礎知識を提供します。読者は、量子コンピュータが与える情報化社会へのインパクトを知るとともに、自身のかかわる情報セキュリティにおいて、今後知っておくべき、対策する必要がある必須の情報を得ることができます。
情報セキュリティに携わる技術者・エキスパートのみならず、暗号や量子コンピュータに興味をもつ一般の方にも向けて、やさしくていねいに解説しています。
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