暗号理論
[リ行 作品]
作品名 量子暗号   絶対に盗聴されない暗号をつくる
著者名 石井 茂
発行日:2007.10.29
出版社:日経BP社
形式:46判
目次
第1章 量子暗号とは何か
第2章 解読された歴史上の暗号
第3章 解読できない暗号とは
第4章 量子でニセ札を防ぐ
第5章 最初の量子暗号
第6章 量子は分離できない
第7章 量子がからみ合う暗号
第8章 量子暗号を中継する
第9章 電磁波から光へ
第10章 レーザーの発明と量子
第11章 おとり捜査をする量子暗号
第12章 もう一つの量子暗号
第13章 不確定性原理を操る
第14章 量子暗号の異端者
第15章 公開鍵暗号と量子コンピュータ
第16章 量子コンピュータでも解けない量子公開鍵暗号

概要
 いま研究開発の激しいつばぜり合いが続いている量子暗号のアイデアと仕組みをやさしく解説。
 量子暗号は絶対安全な近未来の暗号方式として知られ、すでに通信会社などで実地試験が始まっている。量子を直接利用する情報技術の中では最も実用化に近いと考えられている。ところが、絶対安全であるためには量子の純粋な性質を使う必要があり、そのことと実際的な応用との間にトレードオフが存在する。
 最初の量子暗号システムは単体の光子を利用するものだったが、専用の設備が必要で、通信速度や距離などの面でも制約があった。このため、よりいっそう現実的な量子暗号の新しい方式が提案され、既存の光通信ケーブルを通して量子暗号をやりとりできるところまできた。
 さらに、量子コンピュータを使っても解読できない公開鍵として、普通のコンピュータで利用できる「量子公開鍵暗号」と呼ばれる暗号方式も提案されている。
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