暗号理論
[ス行 作品]
作品名 スパイと暗号 作り方と解き方  (「歴史読本・臨時増刊:88-6号」所収)
著者名 長田 順行
発行日:S63.6
出版社:新人物往来社
形式:雑誌(A5)
目次
特集:「世界 謎のスパイ」 
概要
「日本書紀」の記事から金賢姫の手帳メモあで、古今東西の暗号からスパイの実像を探る。
* 暗号はいつから使われたか
 ・日本書紀・・・諷歌(そえうた)、倒語(さかしまごと)、誘言(おこつりごと)、童謡(わざうた)
  → 暗号の一方式
 ・「暗号」の初出・・・西暦1800年代に中国から入る→山東京伝「読本忠臣水滸伝」
   「夜討には、必ず暗号を用いるべし」

* 兵法書と行間篇
 ・スパイ暗号と軍事・外交暗号との異なる点
 @ 秘密通信法(伝令、通便、電話、電信)に工夫
 A 特殊暗号・・・暗号らしくない暗号
 ・日本古来の兵法書における「行間」(間者の使用)における暗号・・・共通点
 @ 計策文忍(したため)やうの事・・・暗号書記法
   忍びいろは等、各種事例について具体的に説明
 A 隠し到着の事・・・・秘密通信法
   秘密インキについて、北朝鮮の例等数例を記述
* 暗号らしくない絵葉書やメモ
 ・独逸のスパイが絵葉書に記したモールス信号
 ・金賢姫が手帳に書いた置いたメモ・・・経費の数字のなかに電話番号

* 暗号形式の分類と具体例
 ・換字式
  S38年4月1日:能代市に北朝鮮のスパイの死体漂着 → 音符表利用
 ・転置式、分置式
  折句、物名等
 ・約束語、隠文式

* 乱数式暗号
 ・ 有限乱数式
 ・ 無限乱数式

* 北朝鮮スパイの使用暗号の現状
 ・ 短波(6250メガ)、中波(700~900メガ)・・肉声・・北鮮だけ
 ・ 乱数表は小さい・・・・幅2センチほどの巻紙、印鑑ケースに収納。マイクロフィルム化
   原則:無限乱数式・・・補給ルートは?・・・日本国内の内通者、密出入国

◎ その他の記事にもスパイが使う暗号について諸処に記されている。
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