「日本書紀」の記事から金賢姫の手帳メモあで、古今東西の暗号からスパイの実像を探る。
* 暗号はいつから使われたか
・日本書紀・・・諷歌(そえうた)、倒語(さかしまごと)、誘言(おこつりごと)、童謡(わざうた)
→ 暗号の一方式
・「暗号」の初出・・・西暦1800年代に中国から入る→山東京伝「読本忠臣水滸伝」
「夜討には、必ず暗号を用いるべし」
* 兵法書と行間篇
・スパイ暗号と軍事・外交暗号との異なる点
@ 秘密通信法(伝令、通便、電話、電信)に工夫
A 特殊暗号・・・暗号らしくない暗号
・日本古来の兵法書における「行間」(間者の使用)における暗号・・・共通点
@ 計策文忍(したため)やうの事・・・暗号書記法
忍びいろは等、各種事例について具体的に説明
A 隠し到着の事・・・・秘密通信法
秘密インキについて、北朝鮮の例等数例を記述
* 暗号らしくない絵葉書やメモ
・独逸のスパイが絵葉書に記したモールス信号
・金賢姫が手帳に書いた置いたメモ・・・経費の数字のなかに電話番号
* 暗号形式の分類と具体例
・換字式
S38年4月1日:能代市に北朝鮮のスパイの死体漂着 → 音符表利用
・転置式、分置式
折句、物名等
・約束語、隠文式
* 乱数式暗号
・ 有限乱数式
・ 無限乱数式
* 北朝鮮スパイの使用暗号の現状
・ 短波(6250メガ)、中波(700~900メガ)・・肉声・・北鮮だけ
・ 乱数表は小さい・・・・幅2センチほどの巻紙、印鑑ケースに収納。マイクロフィルム化
原則:無限乱数式・・・補給ルートは?・・・日本国内の内通者、密出入国
◎ その他の記事にもスパイが使う暗号について諸処に記されている。 |