作品名 |
腕木通信 ナポレオンが見たインタ-ネットの夜明け |
著者名 |
中野 明 |
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発行日:2003.11.5
出版社:朝日新聞社
形式:46判(ソフト)
朝日選書740 |
目次
第1章 腕木通信とは何か
第2章 腕木通信の誕生
第3章 通信の方法
第4章 腕木通信の発展
第5章 電信の進展と腕木通信の衰退
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概要 |
たった3本の腕木の形状で信号を送受信し、情報を正確に伝え続けた「腕木通信」。
フランスの要所に設置された通信基地では、望遠鏡を手にした通信手が腕木を操り、バケツリレー式に次々と符号を送信していた。
その通信手法はすべて人力による原始的なものでありながら、「多様な文字を空中に書くという巧妙な技術」と絶賛され、ヨーロッパを席巻した。
フランス革命のさ中、腕木通信を開発し、通信網の整備に尽力したクロード・シャップ、通信網の開発に積極的に取り組んだナポレオン―腕木をめぐる人々の物語とともに、インターネットの起源ともいえる、驚くべきシステムと技術開発の経緯をたどる。
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暗号の要旨 |
第2章 腕木通信の誕生
2 腕木通信以前の通信事情
* メッセージの符号化・・・・文字を信号として送る作業・・・送信側と受信側tの共通のルール
・メッセージを符号化するということは、メッセージを暗号化すること
* 腕木通信開発の背景
・フックの講義:フックコードの提案・・・専用の特殊文字を使用して通信
3 腕木通信開発物語
* 最初の公開実験
・協力者のデローナが符号化のルールを決めた。外交用語の専門家だった。
第3章 通信の方法
1 符号化の仕組み
* 符号化のルール
・符号化→コード化、 受信者は復号化(デコード)
* 腕木通信の符号
・三本の腕木(調節器と指示器2本)の位置の組み合わせで信号を形成、意味を持たせ符号化
* 初期の符号化のルール
・数字の「0〜9」を決め、数字の組み合わせに応じて特定の単語を割り当てた
・次いで、区切りの信号を考えた。
* 符号の意味
・実例を提示・・・数字を文章化
* 符号の衣替え
・迅速化、確実化、トラブル防止のため改正
・指示器の組み合わせを増やし、「0〜92」の数字を表せるようにした。
・コード表を92ページとし、8464種類の文字を表示可能にした。・・・この符号対応表が、所謂暗号書ということになろう。
2 腕木通信の通信規約
* プロトコルの重要性
* 通信手順の規約
* エラー及びコリジョン対策
3 腕木通信の運用
* 腕木通信で働く人々
・通信手はコントロール符号の意味のみ理解。メッセージ内容を示す符号の意味は教えられなかった・・・機密
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