暗号戦史
「ハ行 作品」
作品名 ハル・ノートを書いた男    日米開戦外交と「雪」作戦
著者名 須藤 眞志
発行日:H11.2.20
出版社:文芸春秋
形式:新書
目次
第1部 日米交渉
 第1章 日米了解案と松岡外交
 第2章 首脳会談流産す
 第3章 東条内閣と日米交渉
 第4章 暫定協定案はなぜ廃棄されたのか
第2部 ハル・ノートと「雪」作戦
 第5章 特別補佐官ホワイトとソ連諜報員パブロフ
 第6章 モーゲンソー案からハル・ノートへ
 第7章 なお残る謎―ハル・ノートと満州問題
 第8章 日米交渉破綻の真因
ストーリーの概要
 日米両国は、なぜあのような苛烈な戦争を戦わねばならなかったのか。
 「真珠湾」に至る日米交渉劇の幕間には、不可解な謎がいまだに数多く潜んでいる。「ソ連が独ソ戦を有利に戦うため日米開戦を策した」とするソ連謀略説も、そんな真偽定かならぬ風説の一つであった。
 ところが、ここに、その風説を意外な史実に変える新たな証言者が現れた!
 ―日米交渉の経緯を縦糸に、若きKGB工作員・パブロフの野望を横糸に、独自の視点で編まれた開戦外交史。
暗号について
第1章 日米了解案と松岡外交
* 非公式代表・井川は、大使館の協力を得られず、日本への電報を友人の西山財務官に依頼。

第3章 東条内閣と日米交渉
* 11月7日、野村大使はハル長官に甲案を手渡す
 ・ハルは、マジックにより甲案は勿論、乙案も知っていたので、甲案は問題にしなかった。
* 東京裁判で、甲案・乙案は最後通牒だったと追及される・・・マジックの誤訳・・・しかし実態は最後通牒では?
第4章 暫定協定案はなぜ廃棄されたのか
* マジックの利用上の問題点
 ・スチムソンの日記と大統領に提出した報告書、陸軍G2情報、マジック情報との差異

第5章 特別補佐官ホワイトとソ連諜報員パブロフ
* NHKでの証言
 ・ホワイトの名のイメージから「雪」作戦と呼んだ
 ・工作員との合図、連絡手段
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