暗号戦史
「カ行 作品」
作品名 関東軍参謀部
著者名 宍倉 壽郎
発行日:1985.8.12
出版社:PHP研究所
形式:四六判
目次
プロローグ
第1章 転任―昭和18年3月 新京
第2章 関東軍―昭和19年 満州
第3章 匿名旅行者―昭和19年 シベリア鉄道
第4章 戦時下のソ連―昭和19年夏 モスクワ
第5章 ソ連の参戦準備と戦争終結への動き
    ―昭和20年3月 新京・東京
第6章 ソ連の満州侵攻と終戦―昭和20年8月 陸軍省
エピローグ 
ストーリーの概要
関東軍が存在していたのは、日露戦争直後の明治38(1905)年から、大東亜戦争終末の昭和20(1945)年までの40年間だった。
関東軍と言えば、満州事変当時の華やかな活動、大東亜戦争末期の悲惨な状況を想い起す人が多いであろうが、情報勤務を中心として、大東亜戦争の裏方としての関東軍参謀部の活動を記述。
・関東軍の情報活動の実際をこの世に残しておきたい。
・情報活動、特に軍事情報に対するわが国の多くの人々の誤解を解きたい。
 情報活動は、平時が戦時である。
・ソ連という特殊な国との関係。警戒すべき相手。
暗号について
第2章 関東軍―昭和19年 満州
・ 密偵・スパイ・・・・ソ連側の密偵の暗号電報の傍受・解読
* 関東軍特種情報部
 ・特種情報部の活動・・・無線通信に関する情報の収集、審査、判断
 ・暗号解読・・・暗号の仕組み、解読要領、地名の解読
 ・通信軍紀・・・暗号解読を避けるため、規律を厳守。ソ連は私語が多い。
 ・援ソ戦闘機の空輸・・・米国の支援は傍受で正確につかんでいた。暗号化されない英語
 ・解読電報の評価・・・ソ連の偽信に猜疑心

第3章 匿名旅行者―昭和19年 シベリア鉄道
 ・毒殺された匿名旅行者・・・列車の中で毒殺(本書では明示されていないが、暗号書を掃く運ぶクーリエの話)

第4章 戦時下のソ連―昭和19年夏 モスクワ
 ・予想外に低かったソ連の文化・・・列車の遅れを知らせる電報が3通中1通のみ

第6章 ソ連の満州侵攻と終戦―昭和20年8月 陸軍省
 ・マッカーサー司令部との通信
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