暗号戦史
「ケ行 作品」
作品名 KGB
著者名 フリーマントル   (Brian Freemantle)  (訳:新庄 哲夫)
発行日:S58.9.25
出版社:新潮社
形式:四六判(ソフト)
目次
序章 
1 邪魔者は消せ
2 KGBの歴史
3 史上最大のスパイ・マシン
4 GRUという名の小さな恐竜
5 対イギリス浸透工作
6 ホワイトハウスから地の果てまで
7 国連にむらがるKGBマンたち
8 逆上工作こそ第1目標
9 KGB流スパイ連絡法
10 裏切り者には死を
11 強制労働収容所
12 細菌兵器製造工場
13 エリート集団の効用
14 ラオル・ワレンバーグの終わりなき旅 
ストーリーの概要
 KGBについて知ることは、現在における不愉快な要素である。それは、たしかに存在する強力な組織で、時々ソ連の外交官が国外退去させられることで示すように、種々の活動を行っている。
 だから、KGBについて知らないと、世界情勢の見方が甘くなる。
 逆に、基礎知識なしに、KGBについてたまたま知ると、今度はそれを巨大で万能な組織あるいはソ連そのもののように過大評価してしまう。
 いずれの危険をも避けるための基礎知識を、読みやすい形で提供。         (高坂 正尭)

 レーニンはマルキストだった、
 スターリンはテロリスト、
 フルシチョフはツーリスト
 ブレジネフはモトリスト
 そしてアンドロポフはチェキスト   (モスクワではやった一口話)
暗号について
5 対イギリス浸透工作
* ナチスの極秘暗号機エニグマの秘密
 ・チャーチルは、スターリンにエニグマの能力を知られたくなかった。
 ・エニグマの機能と英の解読努力
 ・ソ連のスパイ:ブレッチリー・パークに潜入・・・エニグマ情報の収集

9 KGB流スパイ連絡法
*1945年、オタワのソ連大使館暗号担当官・グーゼンコの亡命事案
 ・コードネーム
 ・合言葉の策定・・・例「右わき下にはんさんだ新聞、マイケルに宜しく」
* 未現像フィルムや極小フィルム使用
* コンタクトをとる場合の小道具
 ・モスクワ放送・・・音楽に暗号
* オレンジの皮が落ちていると
 ・会合の条件
* 通信衛星からの発信音が合図
 ・ポケット型の計算機による受信

10 裏切り者には死を
* チェコの暗号担当官ジシュカの場合
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