暗号戦史
「コ行 作品」
作品名 極秘捜査   政府・警察・自衛隊の「対オウム事件ファイル」
著者名 麻生 幾
初出:1997.1;文藝春秋

発行日:2000.8.10
出版社:文藝春秋
形式:文庫
目次
第1章 化学学校
第2章 マルSシフト
第3章 作戦名「ルート・ファイブ」
第4章 サリン・テロリズム
第5章 Dデー
第6章 オウムvs.警察
ストーリーの概要
世界史上初めて、化学兵器“サリン”での無差別テロリズムを敢行し、さらにクーデターさえも計画していたオウム真理教。わが国の政府、警察、自衛隊は、あるいは秘められた特殊部隊は、いかに壮絶な戦いを繰り広げて来たのか。未公開資料をもとに、恐るべき“戦争”のすべてを緻密に描くノンフィクション。
*最後までラジコン・ヘリ2機に恐怖
暗号について
第2章 マルSシフト
* 警察庁は、オウム真理教にコードネームを秘かに命名した・・・マルエス(丸の中にS)

第3章 作戦名「√5(ルート・ファイブ)」
* マルトク(数字4桁のコードネーム:警察への協力者
* 千代田:公安警察の秘匿組織
* √5(ルート・ファイブ):2.2360679(フジサンロクオームナク):オウム対処オペレーションのコードネーム
* ロッカチュウ:第6機動特科中隊

第6章 オウムvs.警察
* オウムから押収したMOデスク・・・暗号(パスワード等)との闘い
 ・暗号解読チームの編成
 ・米公開鍵暗号技術(RSA)で暗号化
 ・パスワード:「AUM」を逆転・・・「MUA」
* 警視庁の電送室・・・・スクランブル秘話装置
* 暗号解読
 ・滋賀県警、近畿管区警察局情報通信部、NEC暗号解読合同チームによる解読
  → 「全サマナ(出家信者)名簿」、「真理科学研究所名簿」・・・個人記録付き、機関紙「マハラヤーナ」定期購読者名簿
 ・最重要データ・・・表形式のワーク場所、住居、サティアン別の責任者・作業担当者名等
 ・ハードディスクTの圧縮ファイル
  @警察による強制捜査に関する全館放送の暗号について
  A麻原の説法記録
  B膨大な自動小銃の設計図
  C自動噴霧装置の詳細な設計図
  D公開特許資料
  E日立製作所の原子炉用レーザー技術に関するテクニカル資料
  F日東あられの工場内にある売却予定のあられ製造機の使用方法
 ・ハードディスクUの圧縮ファイル
  @三菱工業のCOレーザーに関する社内資料(機密)
  Aロケットエンジンに関する図やデータ
  以下省略
 ・ハードディスクVの圧縮ファイル
  防衛庁が独自に所有している兵器技術に関する特許一覧資料
* 不審車両を示す暗号「F」・・・オウム用に「OM」
* 能登半島で連行した村上はトイレで紙片を流そうとした・・・紙片には英語や数字の意味不明の文字が
 ・暗号解読専門家「ヤマ」が解読・・・・諜報省長官井上からの指示
*アジトから乱数表、メモ押収・・・逃走ルート
*第12サティアンで発見したハードディスク・・・二重に暗号化
 ・74種類のリスト・・・完璧な全在家信者リスト
 
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