暗号戦史
「ナ行 作品」
作品名 中野学校の秘密戦 中野は語らず、されど語らねばならぬ
著者名 伊藤 貞利
発行日:S59.4.30
出版社:中央書林
形式:四六判
目次
* 留魂碑にぬかずいて
T 秘密戦士のこころの歌は「三々壮途の歌」
U 姿なき秘密戦、諜報・謀略・防諜・宣伝・遊撃の歴史
V いまなお知られない中野学校の生い立ち
W 中野学校の教育はどのように行われたか
X アジアの求はこの俺たちだ―アジア民族の解放
Y 世界のすべてが戦士の墓だ
Z 戦後世代への遺言
結言 誰が知ろう百尺下の心を
ストーリーの概要
中野学校の真の姿、極限の魂などにつき、現代のかかわりをもって遺言のつもりで書いた後世に伝える本。著者は、中野学校の元教官で、中野学校の留魂碑下に眠る中野学校の秘密戦士の魂に捧げる心意気で執筆したとのこと。

目次の細部
* 留魂碑にぬかずいて
T 秘密戦士のこころの歌は「三々壮途の歌」
1 こころの歌をこんなとき歌った 2 秘密戦士の歌はこうしてできた 3 歌詞の意味を考える
U 姿なき秘密戦、諜報・謀略・防諜・宣伝・遊撃の歴史
1 秘密戦とは 2 姿なき戦い 3 情報活動の多面性 4 楠木正成の歴史的秘密戦 5 秘密戦敵見地より見た桶狭間の戦い 6 徳川家康の謀略―石田三成の挙兵を誘う 7 民間人・横川省三の謀略 8 明石大佐の演じた大政治謀略
V いまなお知られない中野学校の生い立ち
1 中野学校創設の背景 2 中野学校創設のプロセス 3 学生の種類 4 非軍隊式の学生の選考要領 5 陸軍中野学校の変遷 6 中野学校の組織・歴代校長 7中野学校の所在地と跡地碑
W 中野学校の教育はどのように行われたか
1 教育の基本方針 2 すばらしい教育環境 3 中野学校教育の精神 4 教育科目及び教官 5 本土決戦準備期における教育 6 学生隊の訓育と実験隊 7 国体学現地演習 8 演習研究訓練
X アジアの求はこの俺たちだ―アジア民族の解放
1 南進論の背景と中野出身者の活動 2 ビルマ・インド被抑圧民族解放の発端 3 「自由インド仮政府」の素地をつくった「藤原機関」 4 「岩畔機関」「光機関」の「自由インド仮政府」樹立 5 新生ビルマ独立を実現した「南機関」の光と影 6 「第16軍参謀部別班」のインドネシア早期独立への願望 7 特殊工作―バレンバン降下作戦・特殊ラジオ放送 8 敵の反攻開始から終戦までの各種工作 9 諸工作のあとをかえりみる 10 大東亜戦争後の東南アジア・西太平洋地域における独立国
Y 世界のすべてが戦士の墓だ
1 プロローグ―今も残る懺悔の涙 2 ソ連駐在―渡辺辰伊中尉(1期生) 3 インド駐在―阿部直義中尉(1期生) 4 アフガニスタン駐在―田中一郎中尉 5 北部南米駐在―牧沢義夫中尉(1期生) 6 その他の駐在者・駐在国 7 クリエル(伝書使)その他の短期海外派遣
Z 戦後世代への遺言
1 中野学校のロマンと魂の継承を 2 宇宙と人間の原点を考える 3 現実に日本の生きる道を考える 4 人生観を考える 5 中野学校の精華・新穂智少佐の魂よ、安らかに
結言 誰が知ろう百尺下の心を
暗号について
T 秘密戦士のこころの歌は「三々壮途の歌」
 ・「三々」とは:東部第33部隊の略名・・・中野学校の中野学校の秘匿名

V いまなお知られない中野学校の生い立ち
 ・スタート:「親書の検閲」、「電話の盗聴」、「無線の探知」、「傍受」等

W 中野学校の教育はどのように行われたか
 ・正式(勅令)の学校名:「後方勤務要員養成所」、「陸軍中野学校」
 ・秘匿名:「陸軍省分室」、「東部第33部隊」 門札:「陸軍省分室」、「陸軍通信研究所」
 ・部内名:「陸軍省軍事調査部」、「東部第33部隊」
 ・教育科目及び教官
  1期生:秘密通信法(篠田大佐)、 暗号解読(松井少佐)、秘密通信・実科→篠田大佐 陸軍通信学校
  2乙学生:通信連絡法(小林教官)
  ゲリラ泉部隊:民間人による伝令、口伝利用の研究
 ・実験隊の役割:第5班→通信、暗号
X アジアの求はこの俺たちだ―アジア民族の解放
 ・光機関:インド人の教育→秘密通信に要する暗号コード、通信時間の配分等緻密な教育実施
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