暗号戦史
「ニ行 作品」
作品名 日本海軍の驕り症候群
著者名 千早 正隆
発行日:1990.7.27
出版社:プレジデント社
形式:四六判
目次
序章 
第1章 自信から過信へ
第2章 過信から驕りへ
第3章 破局
終章 
ストーリーの概要
 日本海軍は戦争と戦闘を混同し、戦闘において勝利することだけを志向して、多年にわたって多額の国費を使って戦備を整え、猛訓練をして腕を磨いたが、その反面、戦争の本質に対する思考が欠如して史上でも稀な大敗を喫した。
 ミッドウェーの惨敗、絶好の戦勝の好機と思われたものが、突如として想像を絶する大敗になったのはなぜか?その原因は艦隊にあったのか、それとも日本海軍の指導部にあったのか?

目次の細部
序章 
・ミッドウェー海戦の大本営発表 ・なぜ"私"という第1人称を使うのか ・私は対空射撃の専門家であった ・聯合艦隊司令部との関係

第1章 自信から過信へ
・晴天の霹靂 ・開戦3日で主な障害を除去した ・国民的パラノイアの芽生え ・急上昇した山本五十六の声望 ・山本五十六と軍令部 ・軍令部の強硬な反対 ・駿馬も老いては駑馬 ・山本の司令部内の対立、摩擦、亀裂 ・混乱していた作戦思考

第2章 過信から驕りへ
・危なかったウェーク島の攻略 ・ミッドウェーかセイロンか ・東京とのコミュニケーションの欠如 ・南方攻略作戦の完了 ・インド洋作戦のバランス・シート

第3章 破局
・ミッドウェー作戦を強引に承認させた ・ドーリットル空襲とその影響 ・ニミッツが手に入れた新しい兵器 ・相撃ちとなったサンゴ海海戦 ・自己の過信と敵の下算 ・日本のカードのほとんどが読まれた! ・世紀の海戦の幕開け ・驕り症候群の破滅

終章
・最強の機動部隊は壊滅した ・惨敗の根本原因
暗号について
序章
・ミッドウェー海戦の敗因の一つ・・米海軍に日本海軍の暗号が解読された・・・心の驕りから気がつかなかった

第1章 自信から過信へ
・山本のショートランド視察行は暗号を解読されたため、撃墜された。
・日本海軍全般として、暗号の機密保持にも、敵の暗号解読にもあまり関心を払っていなかった。
・「ニイタカヤマノボレ1208」
・開戦時の在米日本大使館の暗号電の処理遅延・・・騙し打ち

第2章 過信から驕りへ
・外交暗号解読に成功していたアメリカ
・日本海軍と米海軍の暗号に対する取り組み方の差異
・暗号を解読していたイギリス軍・・・セイロン島攻撃の予知

第3章 破局
* ニミッツがtに入れた新しい武器・・・暗号解読
 ・日本の暗号解読に力を入れていた米海軍
 ・戦術情報班ハイポ
 ・日本海軍の記とを推論した
* ニミッツの決断
 ・ミッドウェーの確定・・・AFとN日・・・暗号解読と偽電
* 歴史の先例ジュットランド海戦
 ・イギリスは暗号解読によりドイツの作戦計画を承知
 ・思い起こされなかった戦訓・・・暗号運用
* ハイポの予想通りに現れた日本艦隊・・・暗号戦争の勝利者はハイポ
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