暗号戦史
「ニ行 作品」
作品名 日本外交の憂鬱
著者名 加瀬 俊一
発行日:S56.8.10
出版社:山手書房
形式:四六判
目次
第1部 日本外交を憂える
・世界危機は切迫する
・日米関係の乱気流
・あえて亡国外交と呼ぶ
第2部 日本外交の奇跡
・日露戦争と小村外交
・防共協定から三国同盟へ
・吉田茂の経綸外国
第3部 流氷のごとく
第4部 外交、いまも昔も
・外交官物語
・暗号と世界の運命
・サミットの幻覚
・歴史のなかの名言
・終戦秘話
ストーリーの概要
経済力に甘えたビジョンなき日本外交、諸外国からの不信の声すらとどかぬ政府と霞ヶ関を斬り、外交界の長老が、静かなる怒りと憂国の思いを込めて、綴る警告書。
(あとがきから)
第3部を除けば、全て外交に関する記述で構成。第1部は世界危機に当面する日本外交のあり方を問い、特に日米関係を重点にして反省を求め、第2部は日米外交の重要大権について史的考察を加え、第4部は多彩なる技巧の種々相に関する所感を収めている。第3部は随筆。
暗号について
第4部 外交、いまも昔も
・暗号と世界の運命

1 「新高山に登れ・1208」
 ・東郷外務大臣でさえ、真珠湾攻撃を知らなかった。
 ・ウィンド・メッセージについて
 ・ロンドンタイムスのバイアス記者の電報。近衛内閣が2個師団出兵を決めたときの本国への電報を検閲の目を如何にして潜り抜けたか。・・・・パーシモン→柿→カーキ色→陸軍
2 アメリカは知っていた
 ・外務省の暗号は盗まれていた。
 ・訓令電報の手渡しが遅れたのは、在米大使館の責任。
3 盗まれていた暗号
 ・フリードマン大佐のSIS・・・・解読に際し、誇張したり意味を曲げて実施。
 ・ドイツ側から暗号が盗まれていると言う警告に対し、[その形跡なし]で済ませる。
 ・沈没した艦船から暗号書が盗まれていた。
 ・海軍D暗号は解読されていた。
 ・ワシントン会議の際のヤードレーによる暗号解読。
 ・ヤードレーは在米大使館に暗号解読について情報を売り込みに来た。
 ・日本もある程度まで米の暗号を解読していた。
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