暗号戦史
「ニ行 作品」
作品名 日本海海戦    その時、山本五十六と米内光政は?
著者名 松田 十刻
発行日:2005.7.1
出版社:光人社
形式:四六判
目次
序章 ミッドウェー海戦の油断と誤算
第1章 日露開戦
第2章 旅順攻防から奉天会戦まで
第3章 日本海海戦
終章   山本司令長官、ブーゲンビルに死す
ストーリーの概要
未来の提督の眼が捉えた大海戦の実相!
連合艦隊司令長官・山本五十六と太平洋戦争時の海相、首相・米内光政の原点は日本海大海戦にあった!
―砲弾・銃弾飛び交う最前線の海で戦いつづけた二人の青年士官を主軸に、日本海海戦を再現、日本海軍を代表する英傑の生きざまを描いている。

日露戦争を体験した軍人で、太平洋戦争でも現役だったのは、山本と米内等少数の出世組である。この2人が日本海海戦で何を教訓として得て、その後の日本の施策にどのように当たったのか?

内容的には、日露戦争、日本海海戦について基本的な事項がわかりやすく書かれている。
暗号について
第3章 日本海海戦
* 無線電信、モールス信号が実用化された初めての戦争・・・最先端技術を駆使した情報戦
* 「敵艦見ゆ」
 ・バルチック艦隊の主力艦にあだ名:
  「クニージャ・スワロフ」→「故郷親父座ろう」、「アレクサンドル3世」→「呆れ三太」、「ボロジノ」→「ボロ出ろ」、「アリヨール」→「蟻寄る」
   ・・・・「目標、ボロ出ろ、撃ち方始め!」
 ・信濃丸からの発信暗号電・・・「タタタタ モ456 Yr」→「敵艦隊 203地点に見ゆ。」
 ・大本営に対する暗号電・・・・「アテヨイカヌ見ユトノ警報ニ接シ・・・」
* 「Z旗」・・・旗を四つの三角形に・・・黄、赤、青、黒
  ・通常、国家存亡を掛けた闘いに掲げる。・・・豫特別な意味を定めておく
  ・「皇国の荒廃、この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ」

終章   山本司令長官、ブーゲンビルに死す
*米による暗号解読
 ・潜水艦伊1号から乱数表を盗まれていた。
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