作品名 |
日本人捕虜秘密尋問所「トレイシー」の全貌 歴史発掘スクープ |
著者名 |
中田 整一 |
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発行日:2007.9
出版社:講談社
形式:雑誌 |
目次
「なし」
副題:「太平洋戦争」もう一つの敗因
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ストーリーの概要 |
日本語に堪能な尋問官と最新の盗聴装置によって、収集・分析された情報は、日本を「丸裸」にしていた
* 米は本土内に敵国であるドイツ・日本の捕虜を尋問するために二ヵ所の秘密捕虜尋問所を設けていた。
・ フォート・ハント(Fort Hunt):バージニア州;主としてドイツ人捕虜対象
・ トレイシー(Tracy):カリフォルニア州バイロン・ホット・スプリングス;日本人捕虜対象
* 地元の人たちも知らない秘密施設
・ 3階建て(地下1階、写真では4階に見えるが、史料では3階建て);赤レンガ;ホテルを改造した尋問所
・ 地階:陸軍情報部(MIS)、海軍情報部(ONI)のオフィス
1階:米軍の将校宿舎、食堂
2階:尋問所と見張りの憲兵室
3階:捕虜の宿舎;独房、二人部屋、三人部屋(最大44名)
・ その他、敷地内に基地本部、所長宿舎、職員宿舎、薬局、歯科医院、洗濯屋、理髪店、売店、リクリエーション・ホール等
・ 捕虜の選別:サンフランシスコの湾内・エンジェル島の捕虜適性検査所で仮尋問、陸海軍の要求で捕虜を選別
・ 作業票(氏名、階級、収容所番号、出生地、技術資格、認識票、居住地等)を書かせ、それを基礎に面接。
・ 1942.12〜1945.7までの約2年6ヶ月。日本人捕虜2342名(1043年・71名、44年・1040名、45年・1231名
* 敵の戦術から都市の詳細まで
・ 捕虜の尋問は拘束時点よりも、中央で訓練を受けた尋問間が行うほうが良い結果を得る。
・ 戦術・兵器・通信機器等あらゆる軍事情報、最高司令部の組織・人員編成。スパイ・反スパイ活動、病院組織・戦争経済、戦争財務、民間人の士気等の非戦闘組織。軍隊全般にわたる戦力組成情報・指令系統、徴兵方法、特別部隊の特徴と編成、都市・軍需工場の詳細等。
* 生物兵器の情報を集めよ
* 日本語は武器
・ 日本語を話す者:教育による養成。士官学校をでてなくても士官へ。生き残りの
・ 陸海軍に送られた報告書・1718通、6475頁。
* 尋問所も監房も
* ミッドウェー証言
* あなたのほうが詳しい
* 隠し通した「本当の身分」
* 捕虜の証言を参考に本土爆撃
* 日本軍の情報報告書は粗末
NHKスペシャル:2007.8.7: |
暗号について |
* 隠し通した「本当の身分」
・ 潜水艦呂61の内門二等兵曹:1943年1月、4回の尋問記録
海軍の暗号機密を知る電信兵士であったが、その身分は最後まで隠し通した。 |