作品名 |
日米暗号情報戦の真実 (「秘録太平洋謀略戦」所収) |
著者名 |
大久保 義信 |
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発行日:2001.3.20
出版社:立風書房
形式:A5 |
目次
「なし」
所収目次
* チャンドラボースとF機関
* 満州帝国建国の夢
* ビルマ独立闘争の光と影
* 第二水戦「礼号作戦」で奮戦す
* 対外謀略放送の華
* 情報戦斯く戦えり
・ 心理戦の兵器 謀略宣伝ビラ「伝単」
・ 特殊任務養成の陸軍中野学校の実態 |
ストーリーの概要 |
戦時において情報の秘匿および入手は勝敗を決する重要なファクター。
情報戦が繰り広げられる中で、的に知られることなく味方内での情報の流通を行うために登場したのが「暗号」である。紀元前から暗号は使われていた。情報戦と暗号は古来から軍事と外交の裏舞台で行われてきた。
日米両軍ん御暗号戦を中心に情報戦の実像に迫る。 |
暗号について |
1 解かれていた日本の「外交」と「海軍」暗号
*戦争中の米軍による日本暗号の解読状況
・外務省:殆どすべて、約95% ・海軍:約70%傍受、その70%を解読 ・陸軍:1%以下
*陸軍:伝書使の活用、無限乱数表の使用
2 もろかった日本の暗号
*日露戦争当時にロシアに解読されていた。
*米ブラックチェンバーによる解読・・・ワシントン軍縮会議
*太平洋戦争時:SISの活躍 ・フリードマン・・・外交暗号97式欧文暗号機の解読
3 エニグマ暗号機
*ドイツ軍の暗号機 ・ポーランド、英国、米国による解読
4 盗まれていたパープル
*SIS(フリードマン)による暗号機の複製
・日本外務省は、同時期に新旧暗号機を併用・・・解読の端緒、 ・オペレータの使用ミス
5 もっとも有名なコード「AF」
*ミッドウェー海戦時の暗号戦
6 日本、米軍の暗号に敵わず
*米軍の暗号解読に対する日本の努力 ・取り組む体制不十分
◎その他の暗号記述
* 満州帝国建国の夢
・スパイ川島芳子に「暗号」を教える
* 特殊任務養成の陸軍中野学校の実態
・暗号教育の実施
*コラム
@海の底から
・開戦直後、ウェーキ島で駆逐艦「如月」が撃沈され、通信室から暗号書が盗まれた。
A全滅の島から
・昭和17年8月17日、マキン島、海軍陸戦隊等全滅・・・最新の暗号書を盗まれた。
Bなりすまし
・昭和18年、チモール島:星野中尉、スパイを逮捕し暗号書・無線機を入手。
・豪軍に偽情報を送り続ける。多大な成果あり。
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