作品名 |
連合艦隊の最後 太平洋海戦史 |
著者名 |
伊藤 正徳 |
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初出:S55.12;光人社
発行日:1993.7.14
出版社:光人社
形式:文庫 |
目次
第1章 艦隊なるまで
第2章 真珠湾の回想
第3章 順風満帆の緒戦
第4章 ミッドウェー海戦
第5章 ソロモン消耗戦
第6章 マリアナ海戦
第7章 レイテ海戦
第8章 二つの特攻作戦
第9章 結論(その1)
第10章 結論(その2) |
ストーリーの概要 |
聯合艦隊の最後は、哀れという文字の代表であった。その敗北は、惨憺という表現の局地であった。破れずにすんだものを、天運に見放されて敗れた戦もある。
惜しい最大のものは、世界第3位の海軍力を全損したことだ。世界第1の軍艦を失ったことだ。世界第1の兵器が無駄になったことだ。世界で1,2を争った兵術が生産力の不足によって立往生に終わった事だ。
それらは、政治を誤らなかったならば、軍閥が日本を支配しなかったならば、また海軍に開戦反対の勇気があったならば、「失わずにすんだ」
いわんや領土を失わずにすみ、世界一流の大国として存在しえたことを考えれば、「惜しさ百倍」の念仏を高唱する外はない。
(初版の序から) |
暗号について |
第4章 ミッドウェー海戦
*暗号は読まれていた・・・慢心の我が軍、不注意の数々
・米軍の暗号解読に懸ける努力・・・具体的な記述はないが、山本司令官の戦死も暗号解読によると記述
第6章 マリアナ海戦
*第1機動艦隊への期待・・・二人の司令長官の戦没後に
・山本長官の戦死:米の暗号解読
第7章 レイテ海戦
*落ちていく平家が如く・・・空襲と燃料難に追われて南方へ
・米軍機は報告を生で送信・・・敗北の多くが耳目の優劣
○ 暗号解読の具体的な記述はないが、日本海軍の敗因の重要な要素である如く記述 |