暗号戦史
「シ行 作品」
作品名 CIA 失敗の研究
著者名 落合 浩太郎
発行日:H17.6.20
出版社:文芸春秋
形式:新書
目次
1章 アメリカ諜報機関の実像
2章 一九九〇年代のCIAと無力な長官たち
3章 敵を失った後の「失われた十年」
4章 CIAとアルカイダの「戦争」
5章 「罪なき者、石を投げよ―そして、誰もいなくなった」
6章 ブッシュの「改悪」
7章 CIAに革命が起きるとき
 
ストーリーの概要
 第二次大戦終結後、東西冷戦構造下で対ソ戦略の中核を担い、世界の情報戦争をリードしたアメリカ。
 なかでもスパイ=人的諜報のイメージで広く知られたCIAは、その代表格だった。
 だが冷戦の終焉とともにCIAは対テロ戦略という方向転換を時代に迫られたのだが、「9・11」の悲劇は起きた…。
 「失われた十年」といわれる90年代、なぜCIAは堕ちていったのか? 組織とリーダーの在り方の問題をも衝く。

目次の細部
1章 アメリカ諜報機関の実像
・CIAは何をしているのか ・スパイ幻想 ・15もある諜報機関
2章 一九九〇年代のCIAと無力な長官たち
・エームズ事件と数々の失態 ・長官の責任とは
3章 敵を失った後の「失われた十年」
・新たな仕事探し ・クリントンのPCIA ・士気の低下と官僚主義の蔓延
4章 CIAとアルカイダの「戦争」
・アルカイダの攻勢と手がかり ・手ネット長官の反論と実態 ・機能しないCTC ・議会合同調査委員会報告書 ・CIAとFBIの「15年戦争」 ・「スーダン・ファイル」と「ロシア・ファイル」
5章 「罪なき者、石を投げよ―そして、誰もいなくなった」
・「内政重視」と徴兵忌避でCIA嫌いのクリントン ・ミサイル防衛に取りつかれたブッシュとラムズフェルド ・「サウジアラビア・コネクション」 ・監視役を放棄した代弁者の議会 ・CIAの傲慢 ・無関心なメディア
6章 ブッシュの「改悪」
・責任追及よりも第2のテロ対策 ・国土安全保障省とテロ脅威統合センターの新設 ・焼け太りして変わらないCIA ・FBIは変化したか ・独走するラムズフェルドと迷走したテネット ・「ウラン・ゲート」から「リーク・ゲート」へ
7章 CIAに革命が起きるとき

・独立調査委員会 ・全能の「真」の情報長官と大統領 ・おわりに
暗号について
1章 アメリカ諜報機関の実像
*CIAは何をしているのか
 ・万一の情報漏れに備えてエージェントは暗号で呼ばれ、情報伝達のツールとして水溶性のノートが用いられることがある。
 ・支局のない国:イギリス、カナダ、オーストリア・・・諜報の必要が無い・・・エシュロン共同運用国
 ・NSAと共に日本の官僚やメーカーの幹部の会話を盗聴している。
 ・回顧されたグロウは、大使館侵入等の作戦間、暗号コードを入手できた。

*スパイ幻想
 ・諜報の手段・・・信号諜報(通信傍受、SIGINT)等・・・NSAの盗聴能力
 ・通信諜報の過大評価は?・・・断片的、意味不明な部分、嘘かどうかの判断・・・傍受不可の通信、解読困難な暗号

*15もある諜報機関
 ・NSAの概要
 ・エシュロンの概要
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