暗号戦史
「シ行 作品」
作品名 知られざるインテリジェンスの世界  世界を動かす智恵の戦い
著者名 吉田 一彦
発行日:2008.12.3
出版社:PHP研究所
形式:四六判
目次
第1章 情報と情報過誤
第2章 情報活動の基本
第3章 機械技術的情報収集
第4章 信号情報収集
第5章 公開されている情報源からの情報収集
第6章 分析
第7章 特殊情報
第8章 予兆と警告
第9章 基本的情報と情報判断
第10章 頻発する情報過誤
第11章 肥大する情報機関
第12章 防諜活動
第13章 欺瞞作戦
第14章 隠密作戦
第15章 攻撃目標になったCIA
ストーリーの概要
 インテリジェンスの基本を、古今のエピソードを例に取りながら解説したものである。
 パールハーバーを巡る情報戦争、ミッドウェー海戦の内幕、9・11と情報、ケンブリッジ・スパイ団のこと、スパイとハニートラップ、スパイの世界におけるさまざまなテクニック、盗聴、偵察技術、暗号解読まで、まさにインテリジェンスについて基礎知識を得るための、格好の入門書となっている。
 報道には現れない世界が本当にあることを、本書を手にする読者は、驚きを持って知るだろう。それぐらい、まるでフィクションのような事実が満載され、真に興味深い読み物となっている。国際社会の恐るべき裏側を読む、力作である。
暗号について
第1章 情報と情報過誤
 ・ミッドウェー海戦・・・米海軍による日本海軍暗号の解読・・・米紙に記事
 ・2001.9.11の同時多発テロ・・・NSAは傍受していた。ビン・ラディンの通信も暗号解読

第2章 情報活動の基本
 ・ヴェノナ・・・ルーズベルト時代のソ連の実態が浮き彫り
 ・スパイの使用する暗号・・・接触者の確認法等

第3章 機械技術的情報収集
 ・通信の傍受、電子情報の収集

第4章 信号情報収集
 ・時に暗号を守り、時に暗号を犠牲に
 ・エニグマの解読
 ・米海軍極秘暗号取扱者ウォーカーのスパイ事件
 ・海軍乙事件・・・暗号漏洩疑惑
 ・暗号技術の一般化・・・IT化・・・公開鍵暗号
 ・犯罪組織と暗号
 ・通信解析による情報
 ・世界的な諜報組織エシュロン

第12章 防諜活動
 ・金子中佐事件
 ・戦時中の二重スパイ・・・暗号解読によるフィードバック

* その他、随所に暗号の係る事例が散見
inserted by FC2 system