暗号戦史
「タ行 作品」
作品名 大本営機密日誌   (新装版)
著者名 種村 佐孝
初出版:S28.3.25;ダイヤモンド社
     S54.6.20;芙蓉書房

発行日:1985.8.15
出版社:芙蓉書房出版
形式:四六判
目次

第1部 開戦前(昭和14年12月〜16年12月)
第2部 戦争前期((昭和16年12月〜19年2月)
第3部 戦争終末期(昭和19年2月〜20年8月)

解題:原 四郎

ストーリーの概要
元大本営参謀が昭和15年から20年8月までの戦争指導の実態を克明に記録。日本の運命を決めた日々、政府と軍中枢部がどう動いたか。

目次の細部

第1部 開戦前
・どろ沼の支那事変と南方問題の抬頭 ・南進への第一歩、北部仏印進駐 ・虚々実々の汪・蒋工作 ・泰・南部仏印へ伸びる触手 ・舌鋒火を吐く松岡外相 ・降って湧いた日米交渉 ・独ソ開戦の衝撃 ・攻勢に転じた米国 ・時局急速に進展 ・やむなし、遂に開戦を決意

第2部 戦争前期
・緒戦の大戦果 ・図にのった膨張作戦 ・ガ島に船を! ・躍る政治、下る戦力

第3部 戦争終末期
・瓦解した絶対国防圏 ・東条内閣退陣の内幕 ・和平への模索 ・死地を求める連合艦隊 ・本土決戦準備 ・鈴木終戦内閣の喘ぎ ・終戦か継続か

* 参謀本部戦争指導事務局が、記録したものではない。著者が「幸にもこの日誌は保管されてあったので、この日誌と私の記憶を辿りつつ、これを書き綴ることにした」とことわっている。・・・所謂私的なものである。
暗号について
19年11月15日 毒殺!ソ連に盗まれた暗号書
シベリヤ鉄道にて、参謀本部暗号班長金子中佐が毒殺され、暗号書が盗撮された事件を記述

* この件については、他資料(暗号関係者)の記録と異なる面がある。
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