暗号戦史
「タ行 作品」
作品名 第2次世界大戦期 日本の諜報機関分析 第1巻  解説/総論1
著者名 山本 武利 編
発行日:2000.4.15
出版社:柏書房
形式:A4(函入)

全8巻分売不可
目次
解説
1 日本諜報機関の全貌
 *オーストラリア陸軍参謀本部の分析
2 世界における日本諜報機関活動概要
 *OSSの分析

ストーリーの概要
 本資料集は、アメリカ国立公文書館カレッジパーク館(NARAU)に所蔵されている、アメリカ諸機関の作成した、第2次世界大戦期、日本側の諜報機関についての分析を行った38の文書を山本武利氏が総論と地域編にわけ、全8巻にまとめた資料集である。
* 文書を作成している主体は、
  ア) CIAの前身のOSS(戦略事務局の訳語が普通、山本氏は戦略諜報局が適当)、
  イ) ONI(アメリカ海軍諜報部)
  ウ) MIS(陸軍諜報部)
  エ) NSA(国家安全局)
  オ) 国務省
また、他の連合国が作成した資料、例えば、豪陸軍参謀本部が作成したものなどが含まれる。
* 全部英語の原文資料

全8巻の構成
第1巻 解説/総論
1 日本諜報機関の全貌          2 世界における日本諜報機関活動概要
第2巻 総論
3 極東における日本諜報機関   4 日本諜報機関(第1版)    5 日本諜報機関(第2版)
第3巻 総論
6 日本諜報機関と暗号       7 保甲制度と日本諜報活動   8 「総力戦における諜報と第5列活動」
第4巻 中国編1
1 中国における日本諜報活動総括など11点  
第5巻 中国編2
1 マカオにおける日本諜報活動など3点
第6巻 南方編
1 南方各地における日本諜報機関など6点
第7巻 米編1
日本諜報機関と枢軸国、中立国機関との共謀など5点
第8巻 欧米編2
1 日本側スパイ摘発のためのハワイ日系2世秘密組織など5点
暗号について
解説
*資料の所蔵と分類
 ・RG457:NSAの資料・・・暗号関係の資料が大部分
*MIS、ATIS、SSA文書の性格
 ・MIS:第3巻の「日本諜報機関と暗号」といった総論的分析が得意
 ・SSA:NSAの前身・・・日本の海軍、陸軍の順に暗号システムの解読に挑戦
*遅れた大本営、参謀本部の実態把握
 ・第3巻「日本諜報機関と暗号のなかで、ようやく第骨家の実態にやや接近
*低い評価の特種情報部
 ・SID(特殊情報部):ラジオ傍受と暗号解読。国民政府軍の暗号解読には成功、他は失敗。通信解析が主
*分かれる外務省への評価
 ・外務省や大東亜省は軍部の機関と密接に協力していた。
 ・開戦前から、解読されていた。大島大使の公電が連合国に筒抜け
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